小学生向けオンラインワークショップ(Zoom)
実施日時:2022/12/10(土)10:00~11:00
終了しました!ワークショップの様子は、ページ下部に記載しています♪
「化石」と聞くと、恐竜やマンモスのような博物館にかざられている大きなものを想像すると思います。しかし、「化石」になるのは大きな生物だけではありません。海の中をのぞいてみると、目ではみえないくらい小さいプランクトンがたくさんいます。そうしたプランクトンも化石となり、昔の地層からたくさん見つかるのです。では、そんな小さなプランクトンが一体何の役に立っているかって?実は、プランクトンの化石は地球の大きな気候変動を知るのに欠かせない化石なのです。
私の研究室では、小さな化石を顕微鏡でのぞきながら筆を使って一つ一つ拾い出し、分析しています。プランクトンの化石はどのくらい小さくて、その化石からどんなことがわかるのか、ぜひ一緒に学んでみましょう。博物館の展示では、大きな化石の影に隠れて日の目をみない小さな化石ですが、その魅力をみんなで発見していきましょう!
【気候の歴史博士 久保田好美先生プロフィール】
国立科学博物館 地学研究部 環境変動史研究グループ 研究主幹
大学院から気候変動の研究に興味を持ち始め、プランクトンの化石を使った気候変動の研究を行ってきました。何百万年という長い時間の地球の気候や海の変動が小さな化石からわかるというところに魅力を感じています。
経歴
2007年3月 京都大学 総合人間学部 卒業
2013年3月 東京大学大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻 博士課程修了
2013年4月〜2021年9月 国立科学博物館 地学研究部 環境変動史研究グループ 研究員
2021年10月~ 国立科学博物館 地学研究部 環境変動史研究グループ 研究主幹
先生の活動がみられるので、是非アクセスしてみてね♪
☆国立科学博物館 研究者紹介
実施報告
小さな小さな化石を手元に用意してワークショップはスタートしました。こども達は、このような化石をゆっくり見るのは初めての様子です。これまでに、「国立科学博物館に行ったことあるよ」と言っていた小学生も、「この化石を博物館でどこで展示されていたか知っている?」という質問には、首を振っていました。
化石というと、思い浮かべるのは恐竜やアンモナイトが多いかもしれませんが、当然それ以外の生物も化石になっています。大人でも、そのことに気付かずに博物館を出てしまうことも多いのではないでしょうか。
今回、こども達に、普段の生活ではまず気づかない世界について知ってもらい、その面白さを共有してみました。「ただの砂粒」か、「意味ある砂粒」か、博士だからこそ伝えられる時間、みんな「面白かった」と言ってくれたのがとても嬉しかったです。
受講者からの質問はこちら↓
・太陽の砂はなぜ太陽の形をしているのですか?