今、小学生の習い事は選びきれないほどたくさんあります。
思い浮かぶだけでも、ピアノ・バイオリン・フルートなどの音楽系、習字・絵画などの美術系、サッカー・野球・空手・ラグビー・スイミングなどのスポーツ系、さらに英会話そして塾。
塾も様々で、計算に特化したもの、国語の読み書きに力を入れているもの、総合的に学校のカリキュラムをサポートするもの、中学受験を目指すもの。
習い方も多様化していて、タブレットなどのオンラインもどんどん増えています。
では実際に、何をどのように選びましたか?
多くの場合、以下の2つになると思います。
・こども自身が、習いたいと望んだ
・親が、成長に欠かせないと判断した
こどもと親の意見が一致したから習うことを決めたという場合もあると思いますが、そのきっかけはどのようなことでしたか?
例えば、英会話教室であれば「将来、英語が使えないと就職に困るのではないか」という考えであったり、塾であれば「計算が早くなければ学年が上がれば次第に困るようになる」「だんだんと難しくなって学校の勉強だけでは足りないと感じた」など、「困る」という考えから習う場合もありますよね。
逆に習わなければ将来困るわけではないけれど、「素敵に踊る姿に憧れる」からバレエを習ったり、「気持ちよくてリフレッシュできる」からスイミングを習ったりすることもあるでしょう。
さて、みなさんのお子さまは、それぞれその習い事に切磋琢磨したり、その時間を楽しんだりしていると思いますが、「将来のビジョン」「大人になるまでの進路」を具体的に考える時間はどれくらい確保していますか?
私は、仮に実現しなくても、小学生のうちに「もし〇〇になるなら、〇〇高校と〇〇大学に進んで、〇〇に就職して・・・」など具体的にイメージする時間が、こども自身が満足度の高い人生を送る上でとても有効なのではないかと思っています。逆に、考えたことが無いと、いざ自立するとき、わかりやすく言うと就職活動をするときに「自分探し」で迷走してしまう可能性がとても高くなると感じています。大人になっても、「なんとなくこうなった」という人は少なくありません。
将来の夢を話すときも、ぼんやりと「YouTuberになりたい」とだけ言うのではなく、「〇〇のようなタイプで、〇〇の話をする、〇〇にこだわったYouTuberになりたい」というほうが現実味がありますし、仮になれなくても、具体的に考えたステップは経験値として残ります。
そして、その種類というのは多いほうが良いとも思っています。
今、時代はどんどん変わっていて、今後、目指した通りの仕事に就ける人は一握りの人といわれています。IT業界であれば今後も就職に困ることはないという観点からプログラミングを学んだとして、プログラミングのスキルを活用する部署に配属されるかどうかは、わかりません。もちろん、知識が無駄になるわけではないですが、なれなかった場合にも柔軟に生きていく力が必要だといわれています。
そんな時代には、いろいろなことに興味を持てて、新しい世界を怖がらず、知らなかった世界を拒否しない人のほうが、強くしなやかに、幸せに生きていけると思うのです。
たねまきめぶきは、新しい時代に向けて、企画しました。
こどもには広い世界を見てもらいたい、いろんな角度から物事を見られる人になってほしい、好奇心はずっと大切にしてほしい、将来を一緒に考えるきっかけや話題がほしいと思われる方は、是非試してみてください。たねまきめぶきは1年間だけのプログラムにしていますので、塾に通い始める前、何かに特化してスキルを高める前に、特にお勧めします。中学受験をされる方は、低学年のうちをお勧めします。なぜ勉強するのか、動機付けになると思います。
ご登壇くださる大学の先生方、研究者の皆様、そして様々な教育関係者の皆様が、「絶対必要」「絶対良い」「自分がこどもなら習いたかった」と仰ってくださいます。広い世界の中から、自分の意志を持って自分の人生を選び、歩めるこどもが育ってくれることを一緒に目指しませんか。
2022.3月 たねまきめぶき たねさん