〔2023年度〕ウンチ化石博士　泉賢太郎先生による「ウンチの化石からわかること、わからないこと」

7/29（土）18:00～19:00 終了しました！

実施報告

今回は、研究者の悩ましさ・醍醐味を共有していただいたような時間になりました。ウンチの化石があって、それがウンチだとわかっても、「誰のウンチか」という情報は、地面に落ちた時点でどんどん失われているというお話がありました。そのお話をされるとき、失われた情報をなんとかして突き止めたいというような熱量が伝わり、泉先生の科学に対する愛を感じました。研究者の皆さんは、先人により何がわかっていて、何がわかっていなくて、自分が研究することで何が分かるようになるのか、というのは常に考えていらっしゃるところではないでしょうか。
逆に、こども達の生活の中で、「まだわかっていないこと」は、何か特別な感じがすると思います。
本当はわからないことだらけの中で生活しているということを、少しでもこども達が気づいてくれると、博物館や、情報が綺麗にまとめられた図鑑や本を見る目が変わるかもしれませんね。

プロフィール

ウンチ化石博士
泉賢太郎　先生

千葉大学教育学部准教授

古生物学者。博士（理学）。1987年、東京都生まれ。2015年、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。専門は生痕化石に記録された古生態の研究など。大学生時代には応援部に所属し、「チバニアン」研究チームでも活躍した。研究モットーは「興味を持ったらとりあえずやってみよう、オリジナリティを常に意識しよう」。著書に『化石のきほん』（誠文堂新光社）、『ウンチ化石学入門』（集英社インターナショナル）、『生痕化石からわかる古生物のリアルな生きざま』（ベレ出版）がある。SNSで古生物学・地球生命科学の魅力を日々発信している。
Twitter：@seikonkaseki

ワークショップ内容

ウンチの化石からわかること、わからないこと

みんな大好きなウンチ。化石になるのは、骨だけじゃない！ウンチも実は化石になっているんです。
でも、じゃあ誰のウンチがみつかっているのでしょうか。
ウンチの化石を調べる博士だっているんです。どんなことをしているのか、どんなことを知っているのか聞いてみましょう。驚きの事実を教えてもらえるかも？！
ワークショップでは、教わるだけではなく、ウンチ化石の研究者のつもりになってみる時間もあるよ！