〔2023年度〕データサイエンス博士 小野陽子先生による「“好き”をデータにしてみよう」

12/9(土)10:00~11:00 終了しました!

実施報告

身の回りのことをデータ思考の目線で見たことはありますか?例えば、アイスクリーム。もし皆さんがアイスクリームのメーカーや、スーパーの仕入れ担当だった場合、”よく売れた商品だけをもう一度並べたら売り上げは良くなるはず”と考えるのは、少し古い発想です。人々の考えはもっと複雑で多様です。それを理解するためには、データ思考が欠かせません。このことを、こども達と一緒に学びました。実際に、自分の好きなことベスト3を理由と共に発表してもらいましたが、目の付け所もそれぞれ、感じ方もそれぞれでした。同じ昆虫でベスト3を挙げた子でも、その内容は全く違うものでした。

また、生成AIで導ける回答は、正しいようで必ず正しいわけでもないことも学びました。博士が、ドラえもんの画像が出てくることを期待して生成AIにキーワードを入力してみたところ、全く違う絵が出来上がりました。確かに、キーワードにはあっているのですけどね。小学生のうちに、これを体感できたことは大きいと思います。日常生活で、ちょっとデータサイエンスを意識するきっかけになっていると嬉しいです。

プロフィール

データサイエンス博士
小野 陽子 先生

横浜市立大学
データサイエンス学部 データサイエンス学科

東京理科大学 工学研究科博士課程修了,博士(工学).
2018年より横浜市立大学データサイエンス学部准教授.
Women in Data Science(WiDS)TOKYO @ Yokohama City Universityアンバサダー.WiDSとは,性別に関係なくデータサイエンス分野で活躍する人材を育成を目的としている,米国スタンフォード大学のICME(Institute for Computational & Mathematical Engineering)を中心とした世界的な活動.

研究テーマは,「ひとでないとできないことは何か,データから探求し,ストーリーを紡ぐこと」.データサイエンス倫理におけるバイアス,データサイエンスと多様性,高階論理を用いた抽象数学定理自動証明システム構築などの研究に従事.

ワークショップ内容

“好き”をデータにしてみよう

私たちの世界はデータでできています.また,データを使って世の中の問題を解決したり,未来をつくるためにもデータは使われています.買い物をしたら,次のおすすめ商品はこれ!と提案されたことはありませんか?そのおすすめも,データからできているのです.データをもとに,世の中のできごとを正しくとらえ,分析して,説明できる力のことを,「データ思考」といいます.データ思考は,学校の勉強のように,問題を解くだけでは養うことができません.データ思考を体験することで,はじめてのデータサイエンスに取り組んでみませんか.今回は,皆さんの「好きなものランキング」を作ってみましょう.ランキングデータをひとに説明するときに必要なことは何か,どうやってひとに納得してもらえるか,データの力を使ってみましょう.生成系AIであるChatGPTをみなさんの仲間にして,一緒にランキングを説明してみましょう. 

過去の実施記録

New Program!

2023年度に新しく参加してくださる博士です!
比較的新しいデータサイエンスという分野。しかし、今の時代に欠かせないものになっています。小学生のうちに、その世界に触れられるって画期的だと思いませんか?Chat-GPTも使って、ワークを行う予定です♪